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【新常識】20%以上の減量も夢じゃない？チルゼパチド（ゼップバウンド／マンジャロ）が変える肥満治療の未来
チルゼパチド（商品名：ゼップバウンド／マンジャロ）の減量効果：世界最大級の研究で実証された驚きの結果
チルゼパチド（商品名：ゼップバウンド／マンジャロ）という新しい薬の減量効果が、世界中で行われた大規模な研究「SURMOUNT（サーマウント）」で証明されました。
この研究では、肥満や太りすぎで悩む様々な患者さんに対して、チルゼパチド（商品名：ゼップバウンド／マンジャロ）がどれくらい効果があるのか、安全に使えるのかを詳しく調べました。その結果、これまでの肥満治療の常識を大きく変える可能性が明らかになりました。
各研究の詳しい結果
1. 糖尿病ではない肥満の方への効果（SURMOUNT-1）
どんな人が参加？
糖尿病ではない肥満・太りすぎの大人2,539人
何を調べた？
チルゼパチド（商品名：ゼップバウンド／マンジャロ）を3つの量（5mg、10mg、15mg）で試し、偽薬（何も効果のない薬）と比べて、72週間（約1年4ヶ月）でどれくらい体重が減るかを調べました。
驚きの結果：
3.1%
偽薬での減量
15.0%
5mg使用時
19.5%
10mg使用時
20.9%
15mg使用時
さらに驚くべきことに、体重の20%以上減った人の割合は：
- 10mg：参加者の半分（50%）
- 15mg：参加者の半分以上（57%）
- 偽薬：わずか3%
これってすごいの？
例えば100kgの人なら20kg以上減量できる計算です。これまでの薬では考えられない効果です。実際、肥満外科手術（胃を小さくする手術など）が1～2年で25–30%の減量効果を示すのに対し、チルゼパチドは手術なしでそれに匹敵する効果を得られる点が画期的とされています。
2. 糖尿病がある肥満の方への効果（SURMOUNT-2）
どんな人が参加？
糖尿病もある肥満・太りすぎの大人938人
何を調べた？
糖尿病があると「痩せにくい」と言われますが、そんな方でもチルゼパチド（商品名：ゼップバウンド／マンジャロ）は効くのかを調べました。
結果：
- 糖尿病がある方でも、平均12.8%〜14.7%の減量に成功
- さらに、血糖値も大幅に改善し、約半数の人で正常値に近づきました
これってすごいの？
糖尿病があると痩せにくいのが普通ですが、それでも10kg以上（100kgの人の場合）減量できたのは画期的です。
3. 生活習慣の改善と組み合わせた効果（SURMOUNT-3）
どんな人が参加？
まず12週間の食事・運動指導で5%以上痩せることができた579人
何を調べた？
生活習慣を変えて一度痩せた後、さらにチルゼパチド（商品名：ゼップバウンド／マンジャロ）を使うとどうなるかを調べました。
結果：
- 生活習慣の改善で痩せた後、チルゼパチドを使った人はさらに平均18.4%も減量
- 偽薬の人は逆に2.5%体重が増えてしまいました
- 全体で20%以上痩せた人が44.7%もいました
これってすごいの？
普通は一度痩せても元に戻りがちですが、この薬を使うとさらに痩せて、しかもそれを維持できることがわかりました。
4. 薬をやめるとどうなる？（SURMOUNT-4）
どんな人が参加？
チルゼパチドで平均20.9%の減量に成功した670人
何を調べた？
痩せた後、薬を続ける人と、薬をやめて偽薬に変える人で、その後どうなるかを比べました。
結果：
- 薬を続けた人：88週後も平均25.3%の減量を維持
- 薬をやめた人：88週後は平均9.9%の減量まで戻ってしまった
これってすごいの？
この結果から、肥満の治療は高血圧などと同じで、薬を続けることが大切だとわかりました。
5. 他の薬との比較（SURMOUNT-5）
どんな人が参加？
糖尿病ではない肥満・太りすぎの大人751人
何を調べた？
チルゼパチド（商品名：ゼップバウンド／マンジャロ）と、これまで最も効果が高いとされていたセマグルチド（商品名：ウゴービ／オゼンピック）という薬を直接比べました。
結果：
20.2%
チルゼパチド
13.7%
セマグルチド
25%以上痩せた人の割合：
- チルゼパチド（商品名：ゼップバウンド／マンジャロ）：34%
- セマグルチド（商品名：ウゴービ／オゼンピック）：9%
これってすごいの？
これまで最高とされていた薬よりも、さらに効果が高いことが証明されました。
副作用について
よくある副作用：
- 吐き気
- 下痢
- 便秘
これらの症状は多くの場合、使い始めの時期だけで、だんだん慣れてきます。重篤な副作用は少なく、薬をやめる人も3〜7%程度と少数でした。
この研究が教えてくれること
1. 肥満治療の新時代
- 20%以上の減量が現実的な目標になりました
- 肥満外科手術（1～2年で25–30%減量）に匹敵する効果を、手術という体への負担なしで得られるようになりました
2. 肥満は慢性の病気
この研究で、肥満は一時的に治療すれば終わりではなく、高血圧や糖尿病と同じように継続的な治療が必要な慢性の病気だということがはっきりしました。
3. 今後の可能性
現在、以下のような新しい使い方の研究も進んでいます：
- 睡眠時無呼吸症候群への効果
- 子どもの肥満への効果
- 心臓病の予防効果
まとめ
チルゼパチド（商品名：ゼップバウンド／マンジャロ）は、これまでの肥満治療の常識を変える可能性を秘めた画期的な薬です。ただし、効果を維持するためには継続的な治療が必要であり、医師とよく相談しながら治療を進めることが大切です。
治療をご検討の方へ
当クリニックでは、チルゼパチドを用いた自由診療でのオンライン診療を行っております。詳しい薬剤情報や治療内容については、以下のページをご参照ください：
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